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沖縄のDouble Volante(ダブルボランチ)に行ってきた。

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沖縄のジーンズ工房・Double Volante(ダブルボランチ)に行ってきたので、その時の様子をご紹介します。
ダブルボランチの店主で職人の國吉さんには、以前にこんなジーンズを作ってもらいました。Double Volante(ダブルボランチ)21oz X 14oz、穿き込み840時間の色落ち

ダブルボランチって?

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Double Volante(ダブルボランチ)ですが、主に個人のオーダージーンズ、たまにメーカーのジーンズも縫っています。店主で職人の國吉さんは、岡山の縫製工場で経験を積んできた方。とある超超超有名ブランドが飛ぶように売れて行列ができていた時代に、そのジーンズを縫っていた人です。

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ダブルボランチのブログを見ればすぐに分かりますが、個人のオーダーは、様々。ステッチの色、ボタンの種類、パッチの種類、バックポケットの飾りデザイン、袋布の素材、ポケットを足したり、形を変えたり・・・。一人一人のオーダーを1本ずつジーンズにしていく作業は、かなり大変だと思います。
しかし、お客様からすれば、世界で1本、自分だけのジーンズができるので、ワクワクするでしょうね。
大げさに言うと、國吉さんのオーダージーンズは”夢を形にする仕事”
これからも、引き続き、頑張ってもらいたいです!

工房の様子

入口を入って目を惹いたのは、飾ってあるジーンズ。
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どれもため息ものの色落ちです。ダブルボランチでは、たくさん種類のデニム(オンスなど)、大まかにわけて3種類のシルエットパターン(太め、細め、股上浅め)が用意されています。
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所狭しと並ぶミシン。全部で8種類のミシンがあります。
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今回は、bridge 3rdのサンプル縫製をしてもらいました。作業の様子と合わせてご紹介します。
(bridgeは、私が立ち上げてしまったブランドのジーンズです。参照:denim bridge

最も使用頻度の高い本縫いミシン。
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ロックミシン。生地の端をかがって、ほつれ止めするミシンです。
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バックヨークの巻き縫いなどで使われる巻き縫いミシン。チェーンステッチです。強力なローラーでグイグイ引っ張ります。
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ダブルボランチでは、このミシンを1本針にしてインシームも縫います。その様子を國吉さん目線の動画でご覧ください。片足のスソから始まって、股を通過して、もう片方のスソでフィニッシュ。長い距離ですが早いです!!

ウエストに帯を入れるミシン。チェーンステッチです。
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ラッパで帯を送っていきます。
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アイロン。白いホースは水を送るものです。
ちなみに、ミシンで割っている耳の幅が不均一なのは、わざとそう縫ってあります。
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サイドシームの不均一な合わせは、微妙な手加減でやってもらっています。動画でご覧ください。
※普通は均一な幅で縫いますが、これはbridge 3rdのサンプルなので、あえて不均一に。

頭のカメラに気が付きましたか(笑)。縫っている人目線の動画は、珍しいのでは?生地を送っていく時(縫い進む時)に、頭がグッとミシンに近づく様子が伝わるかと思います。

ベルトループを作るミシン。
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ラッパに生地を送っていくと
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ベルトループの形になって、後のローラーに引っ張られていきます。
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私も踏ませてもらいました。
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ボタンホールを縫うミシン。
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カン止めミシン。
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「ガチャン、ダダダダダダ」、となかなか迫力のあるミシンです。

色々なボタン・リベットが用意されています。
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それに応じて打ち具も様々。
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足踏みでガコガコ打ち込んでいきます。
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スソ上げミシン。ユニオンスペシャルのブラウンボディーです。
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最後に

國吉さんが、ジーンズを1本縫い上げていく様子を見て、これはとても贅沢なもの作りだな~と感じました。

普通、ジーンズは、1つの工程(ミシン)に一人の職人さんが付いて、1つのパーツをバンバン縫っていくと思います。量産とはそういうもので、その方が各精度も上がるし、たくさん作れるんだと思います。(このおかげで、私たちは値段をおさえて、いいものを手にできます)
対して、國吉さんは全ての工程を一人でこなします。しかもオーダージーンズでは、まとめ縫いせず1本1本作っているそうです。各工程でオーダー仕様を確認。必要なら、糸を替えたり、パーツの形を変えたり。おそらく、この作業の方が、縫うより時間がかかるのでは。1人1人の好みに応じるのは、大変な手間だと思いますが、こういう職人さんがいるおかげで、自分だけの1本を穿く事ができるんですね。

印象的だったのは、ステッチへのこだわり。
國吉さんは、お客様のジーンズでありながらも、「”ステッチ”で自分を表現」していると感じました。
ここのステッチは、あえて細く沈みこませて、パーツを強調。ここは、表からわずかに見えるから、この色で。ここの下糸は、細くする事で強度を出す。ここは裏から縫って、ヨレ感を出す。ここは深く縫い込む事で、穿いた時に違和感なく。ここは、顔だから歪みなくキッチリ。ここは太さを使い分けて表情を出す。ここは、ステッチが乱れるから、テンションを変えて。きりがないので、これ位にしておきます。
すべてのステッチに國吉さんの解釈、経験が込められていて、それが自然と、ジーンズの顔になっているんだと思います。

ちょっと前ですが、私の友人が、とてもとてもシンプルなジーンズをオーダーしていました。シンプルなほど、縫い手の個性が表れてきます。これは、一人で縫い上げるからこそ出てくるものなのでは。
友人はきっと、ジーンズを通して、”職人國吉” を感じたいんだと思います。

皆さんも、いつかは、オーダージーンズにチャレンジしてみてください。
ジーンズへの見方が変わって、より一層、魅力にハマっていくと思いますよ!!

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