育てるパッチワークリメイクジーンズ by hands-on

ジーンズリペア&リメイクのhands-onさんにパッチワークリメイクジーンズを作ってもらいました。

hands-onさんパッチワークリメイクと言えば、こんな、ボロボロ感を演出したものが思い浮かびます。
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私は、加工ジーンズを穿いた事がありません。自分で色を落としていくのが好きですから。
しかし、リペア・リメイクに加えて加工技術を駆使して作られたジーンズの迫力には、素直にカッコいいな~と感じました。

こんなジーンズを穿いてみたい!と思いhands-onさんに製作を依頼したところ、とてもdenimbaらしいものが出来たので、ぜひご覧ください。

目次

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新コンセプト「育てるパッチワークリメイクジーンズ」

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hands-on 店主の山口さんにあれこれ相談している中で行きついたのは、やはり”色落ち”
ジーンズリペア&リメイク工房 hands-on 日記では、この様に紹介されています。

denimbaと言えば

ジーンズの色落ちを追及したサイトとして有名だと思います。

当店のリメイクには加工技術を入れて 経年変化をさせる事も多いです。

(ベースが濃色ジーンズの場合は特に)

しかし、denimbaさん着用のジーンズに加工を入れても意味がないような気がしました。

やはり経年変化を楽しめるリメイクジーンズを作ってみよう。

そして今回のコンセプトは

「沢山のデニム生地をパッチワーク状にして貼り付けて

それぞれのデニム生地の色落ちの変化を楽しめるような物にしたい」という事にしました。

これは、いいアイデアです。
denimba的にもバッチリ!

それでは、どんなジーンズになったのか細かく見ていきましょう。

全体像

お尻からモモ裏にかけて集中的にパッチワーク。
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ツギハギは本来、穴などの上に生地を重ねていくので、ダメージの出やすいお尻周辺にパッチワークが集中するのは、自然なデザインです。

モモからヒザ下にかけて広範囲なパッチワーク。
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生地の種類、色、重ね方にセンスを感じます。
使われた生地は全部で10種類。全てが新品の生地で経年変化を楽しめます。
私が用意した藍染めの生地が6種類。本藍のデニムが2つ。本藍染めの布が4つ。
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hands-onさんで用意した生地が4種類。全て生のデニムです。
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お尻周辺

私が最も気に入っている部分。
作り込みが半端じゃないです。
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バックポケット部分の作りが理解できるでしょうか?
ただ上に生地を重ねたのでは、この様な立体感が出ません。
バックポケットが、見た目にも生きています。
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ちょっと寄って見てみましょう。
身生地の当て布の上にバックポケットが乗っていてとても立体感があります。
消えた飾りステッチをハンドステッチで再現。
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更に寄って見てみましょう。
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作りが分かりましたか?
バックポケットと後ろ身を別々にパッチワークしてあります。
バックポケットを解体して当て布。身生地にも当て布。それを元に戻す事で、立体感のある表情に。
しかも、シャツのポケットの様に柄あわせになっています。
出来が良過ぎて、言わなきゃ気がつかないレベルですね(笑)
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穿き込むほどに、この作りが効いて立体感が増してくるでしょう。

複雑に重なる生地。
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小窓から覗く濃い藍色。
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藍布とデニムの表情の違い。
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多用されたハンドステッチ。
やや太めの白い糸がそうです。
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フロント

重なり重なり重なる藍色。藍布。
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分厚くなる部分なので、ハンドステッチはかなり大変だったと思います。
指に針抜きを付けて、一針ごとにペンチで引き抜きながらの作業だったそうです。
この作品(ジーンズ)にかける情熱、職人魂を感じます。

小穴を雑なミシンワークで押さえる。
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生地のロック(かがり縫い)の糸の色が使い分けられています。
白い糸で目立たせたり、青い糸で馴染ませたり。
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ちなみに青い糸は、生地と同様に色落ちしていくそうです。
こだわりを感じます。

ミシンワークもデザインの一つ。

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当てたデニムがうねっています。
生地ごとに縮率が違うのでこうなります。
変化のある色落ちが期待できそう!
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ハンドステッチによる凹凸も少し確認できます。
穿き込んで色落ちが進行すれば、はっきり分かるでしょう。
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たっぷり使われたデニム。
それぞれの色落ちの違いが楽しみ!
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細部のデザインまで抜かりなし。
いいアクセントになっています。
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まとめ

hands-on さんは、このジーンズを作る為にどれだけの手間、時間をかけたんでしょうか。
あまりの作り込みに、ただただ圧倒されました。

どんな色落ちを見せるのか?
完全に未知との遭遇状態です。
私の想像をかるく超えそうな予感がしています。

このジーンズは、私の一生の宝物にします。
永く永く時間をかけて色落ちを楽しんでいきたいです。

hands-on

このジーンズを作ったhands-onさんのサイトを紹介します。
豊富な作業サンプルが公開されていて、リペア、リメイク、加工までマルチにこなす技術には驚かされます。
ぜひ、ご覧ください!
hands-on リペア&リメイクジーンズ職人の工房

ジーンズリペア&リメイク工房 hands-on 日記

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この記事の投稿者

デニム、ジーンズが大好きです。denimbaと管理人についてはこちら
2008年にdenimba開設。2014年にジーンズブランド「denim bridge」立ち上げ。2018年に「denim-base」オープン

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